ちょっと前にポチっていたAマウントAPS-C用の標準ズームのSAL1650。
色々撮るぞーと思っていたところにマウントアダプターのLA-EA1が不調でメーカー修理に出していた。
このエントリでも書いたけど、シャッタースピード低速時にシャッターが切れるタイミングが以上に遅くなったり、いきなり強制的に露出が明るくなったりと気になる不調が見つかったのでソニーストアに預けていたのだ。
不調だった原因についてはメーカー工場で再現しなかったとのことで、点検清掃だけされて戻ってきたわけで。
戻ってきてから確かめたけど、一番気になってたシャッタースピード低速時の不調はなかったのでとりあえず使い続けようかと考えてる。
SAL1650はα6500と中々相性が良いかも
届いてから3〜4日で不調に気づいてメーカー持ち込みしてそこから返却されるまで4日ほど経ってたから、都合1週間は外に持ち出せていなかったので連休を利用して色々撮り歩いてみた。
夜の神田明神。個人的によく行く撮り歩きスポットで、他のレンズでもよく撮っていたから感覚的に比較しやすいかな。ちなみに広角端の16mm(換算24mm)で撮った。
同じく神田明神だけど、上の写真と同じ位置から望遠端の50mm(換算75mm)で撮ったもの。
神田明神で撮った写真を色々追加してみた。
池袋はサンシャイン60近くの高架。
ボディ側の手ぶれ補正が有効なのでシャッタースピードが遅くても手ブレしにくい
今までα6500につけていたシグマのMC-11+シグマ17-70mmの組み合わせと比べると、LA-EA1+SAL1650の組み合わせはボディ側の手ぶれ補正を使うことになるので、5段分の手ぶれ補正が使えることになる。MC-11+シグマ17-70mmの組み合わせでは手ブレしてしまうようなシャッタースピードでも手ブレしにくかった。SAL1650は望遠側も絞り開放がF2.8なのでシャッタースピードを稼ぎたいときに助かることも多い。ただ、望遠端が50mmとシグマの17-70mmより短いところが気になるポイントかな。あと一歩足りない…という気分を何度も味わったけど、文字通り「一歩前」に出ればいい話なのだ。物理的に寄れないケース以外は使い方でカバーできるかも。
夜の使い勝手は悪くないが昼の場合はどうかというともちろん悪くない。
川越氷川神社で開催されている縁結び風鈴を見に行ったときに撮ったもの。
「縁結び」だけあってカップルが非常に多かった…。
まぁ、それはおいておいて、SAL1650の写りは悪くない。というかいい部類じゃないかと思ってみたり。
川越氷川神社を出て駅まで歩いたときに撮ったものもあげてみる。
絞り開放のF2.8で撮ってみた。ピントをあわせた一番手前の風車から離れたところがイイ感じにボケてるんじゃなかろうか。
都庁もよく行く撮り歩きスポットの個人的定番。他のレンズでもよく撮ってるから比較しやすいかな。
広角端の16mmで撮影。今までメインで使っていたシグマの17-70mmより広角が短いので画角的に広く使えるのがグッとくる。ただ、広角端はレンズ補正しないとかなり歪んでしまうのが難点かな。このエントリの写真はすべてRAWデータをいじっているから広角端で撮った写真も歪みが目立ちにくいものもある。
機能制限はそれなりにあるけどα6500との組み合わせはアリ
修理依頼から戻ってきてすぐに使ってみたけど、α6500との組み合わせは非常にありだった。
個人的にグッときたポイントを挙げてみるとこんな感じ。
- 広角端が16mm(換算24mm)とオイラの手持ちレンズの中でもワイドで広く撮れる
- ズーム全域で絞り開放のF2.8が使える
- MC−11+シグマ17-70mmの組み合わせと違ってボディ側の手ぶれ補正を使える
今の時点だとこの3つかな。3つ目はSAL1650そのもののメリットじゃないけど、今まではボディ側の手ぶれ補正を使えなかったわけで、MC−11+シグマ17-70mmの組み合わせだとα6500のボディを使ってる意味が見いだせない気分になっていたこともSAL1650を使ってみたくなった理由の訳で…。
グッときたポイントばかりじゃなくてマイナスなポイントももちろんあった。
- Aマウントのレンズを使う場合の機能制限
- 広角端の16mmはレンズ補正なしだと樽型に歪んでしまう
- 望遠端が50mm
- 重量
1の機能制限は人によっては致命的な欠点になるかも。
このエントリでもあげたけど、α6500でAマウントレンズを使う場合は色々制限がある。
いくつか抜き出すとAF-Cで連射時にAF固定になってしまうとかAF-A/DMF未対応だったり瞳AFが使えなかったりなどがあるわけで。
逆に言えば機能制限が気になければ魅力的な選択肢になりえるかも。
2は目で見てわかるくらい歪んでいるけど、レンズ補正をONにすると目立たなくなる。これは撮り方とかRAWデータを編集するときに対処すれば目立ちにくくなりそう。
3についてはシグマ17-70mmとの比較。もうちょっと望遠が欲しいと感じることがあったから。
4はある意味しょうがないんだけど、500gを超えるから持ち歩いているとじわじわと重さが効いてくる(笑)。まぁ、慣れの問題でもあるからそれほど気にしていない。
この他には気になる懸念点が実はあったりする。
この写真のように突然露出が明るくなってしまうのだ。メーカー修理に出したときは工場で再現しなかったらしいけど、手元に戻ってきてから発症している。この不調はマウントからレンズを外してつけ直すと収まるので現時点ではまだ許容範囲かな。これが頻発しまくるか、他にも不具合を併発するようになったらLA-EA3を買ってもいいかなーと考えてる。
懸念点はもう一つ。夜で撮影する場合、発光しているところにAFを合わせようとしても中々合焦してくれないのだ。
赤丸で囲んだところにフレキシブルスポットで指定してからAFしようとすると中々合焦してくれいない。こういうわかりやすい場合以外にも合焦してくれないケースがあったんだけど、どういう条件なのかがつかめなかった。
気になるポイントについてはAマウントレンズをLA-EAシリーズで使ってる人のBlogとかTwitterなんかをみても話題になってないみたいなので、もしかするとオイらの機材特有の問題なのかも。そうなると一番あやしいのがLA-EA1になってしまうんだよなぁ…。やっぱりLA-EA3に買い替えたほうがいいのかねぇ。
まぁ、Eマウント版のSAL1650が出てくれれば悩まなくて済むんだけどAPS-C向けのレンズって一向に出る気配がなくて切なくなる。
【追記】
最後の3枚以外はRAWデータを弄ったものをflickrにアップしてみた。サイズもでかいしExifデータも見られるので写りの参考にはなるのかも。
しかし、このエントリで使っている写真のExifデータが消える理由が分からん。α6500で撮影したデータをアップロードすると高確率でExifデータが削除されてしまうので困ってる。う〜ん…