身近な物から世界を見る―「デザインの解剖展」の解剖具合がすごかった

ここ数日牛乳パックの積み木の写真がオイラのタイムラインに流れてきていて気になっていた。写真をポストしていた人のツイートを遡ってみると「デザインの解剖展」という展示会の一部だったのだ。

Twitterのタイムラインを見渡してみると牛乳の積み木以外にもきのこの山の写真もあったりしてかなり気になってきたので行ってみたわけで。

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ちょっと迷いそうになったけどなんとか展示会に到着

元々は東京ミッドタウンで開催されている『東京ミッドタウンデザインタッチ』というイベントの一部のようで、ミッドタウンでは幾つかイベントが開催されていた。で、解剖展の会場がちょっと離れていたので分かりづらかったけど到着。

2121ds 01 NEX-6 (19mm, f/5.6, 1/1600 sec, ISO200)

展示順に進んでいくんだけど、入ってすぐにこんな物があった。

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『デザインの解剖』についての定義かな。これに従って細かく分解された結果を見られるわけで。

目玉になる株式会社 明治の製品5つを解剖したものを展示されているんだが、見るまではパッケージデザインについてだとばかり思っていた。

ちなみに、5つの製品は以下の通り。

  • きのこの山
  • 明治ブルガリアヨーグルト
  • 明治ミルクチョコレート
  • 明治エッセルスーパーカップ
  • 明治おいしい牛乳

パッケージどころか「製品」そのものを徹底的に解剖!!

で、実際に展示物を眺めてみるとパッケージデザインの解剖なんて全体の一部で、対象物を徹底的に、微に入り細に入りばらしていった結果を展示していたのだ。一つのお菓子について50項目近くに分解されていて、人項目ごとに結構な解説が展示されていた。

2121ds 03 NEX-6 (19mm, f/3.5, 1/20 sec, ISO800)

入り口にはこんな但書があって、それぞれの項目には要約まで用意されてたのにはちょっと驚いたな。

細かく細かく『解剖』された結果を展示

2121ds 04 NEX-6 (19mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO800)

きのこの山にしても、いきなり触れるんじゃなかった。チョコレート菓子の話から、チョコレートの話へ、それから本題のきのこの山の話へとつながっている。

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パッケージに展示されていた。

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パッケージデザインにしても…

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構成要素ごとに『解剖』されていたりする。

パッケージにしても表だけじゃなく左右前後の側面や裏面もそれぞれ徹底的に『解剖』された結果を展示していた。

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きのこの山のwebサイトの解析をグラフィカルにしたもの展示されていた。

『解剖』されているのはコレだけじゃない。きのこの山を包んでいる包装や外箱の形、展開した形状や材質、印刷、更にはきのこの山そのものの原材料や味、舌触り、菓子本体の色などなど…。呆れるくらい詳細に徹底的に『解剖』されているのだ。

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なんの展示だろう…と思って説明を読んでみると、色の検証のためだった。

こういった詳細な『解剖』が残り4つの製品にも行われているわけで…。

巨大オブジェなどなど

オブジェも色々と展示されていた

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きのこの巨大断面オブジェ。

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明治ブルガリアヨーグルトのラベルのレイヤー。

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明治ミルクチョコレートの巨大オブジェ。

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明治エッセルスーパーカップの巨大断面オブジェ

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牛乳パックの積み木。

最後の牛乳パックの積み木は結構人気で、いつも人がいっぱいいた。積み木の一変ごとに五十音が印刷されていて、積み重ねることで好きなフレーズを表現できる。思い思いのフレーズを作るために積み木が取り合い状態になることもあった(笑)。

最後に

項目がボリュームあってじっくり読みながら回るとかなり時間がかかってもおかしくないくらいのボリュームだった。それにこれだけのボリュームをしっかり見て回るとかなり知識が増えるかも。5つの製品限定だけど、相当マニアックなことを聞かれても応えられるんじゃないかな(笑)。

「デザイン」と聞くと、ロゴやパッケージの色やキャラクターのことをだと思いがちだけど、この展示会に限っては製品そのものを構成する要素を『解剖』している。「デザイン」意味を調べると『設計・構図』という意味もあるので、『きのこの山』という構造を徹底して『解剖』したって考えると良いのかな。

たった5つの製品だけど、かなり面白かった。

展示会の開催期間は2017年の1月22日まで。まだ時間はあるので、気になる人は行ってみるとイイんじゃないかな。何気なく食べてるお菓子や牛乳・ヨーグルトの知らなかったことを知ることができてオススメ。

【参考リンク』
株式会社 明治

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